

宮城県南部に位置する公立刈田綜合病院は、明治15年に宮城県立宮城病院白石分院として開設され、その後、幾多の遍歴を経て、平成14年5月に白石市を一望する高台に新築移転しました。
当院の理念は「思いやりのある良質で信頼される医療」であり、安全で質の高い医療を提供し、皆様の声に耳を傾け、ていねいで手際よい対応と十分な説明に努めています。
病院建物は免震構造を採用した3階建ての低層です。これは、19世紀に提唱されたナイチンゲール病棟が最適であるとの結果です。つまり、機械による空調や機能性に重点をおくのではなく、高い天井と大きな窓により自然の採光と換気を十分取り入れ、かつ周辺の自然を生かした環境にするという病院づくりを目指しています。
当院は従来より地域医療の基幹病院として、拡充を図ってきました。今後も地域医療の基幹病院として、ほかの医療機関との密接な連携の構築に努めていく所存です。

1階には外来診療部門があります。吹き抜けの広い空間をとり、診療科の受付や待合いをオープンな環境に配置し、また、検査部門を外来後方とし、わかりやすい配置となっています。
2階は医療スタッフの専用階として、手術室や中央材料室など、診療を支える部門や事務部門を配置しています。

3階には病棟を配置しています。全病棟に屋上庭園を設け、十分な自然採光と自然換気ができる環境となっています。
病室は、こまかな分散収容にも対応できるように設計してあり、院内感染患者などの病棟内隔離も可能となっています。


当院の敷地は蔵王連峰を始め360度周囲の山々に囲まれ、その稜線が空を切り取っているという環境にあります。ここに大地が廻るという発想を得て、単に庭を造るのではなく、リハビリ機能をもつ新しいタイプのガーデニングを試みました。視覚的には排水路で大きな円を描き、丸い池をおいてこれらを回転させるギアをアート化しました。この円から外れた西側にフィジカルにリハビリを行える五感をテーマにしたポケットパークを置きました。
校外学習の一貫として当院を訪れた地元の小学生は「おじいちゃんが入院しているので、病気が早く治るように一緒に歩きたい」と話してくれました。
ペダルを踏んで、水をくみ出してください。
右端の伝音感で水琴窟の音色を聞くことができます。
左端の伝音感は隣の庭の伝音感につながっています。
話し声が聞こえますか。
中央の伝音感は何が聞こえるでしょうか。
星の井戸の底をのぞいて見てください。
そこに闇があります。
ハンドルをぐるぐる回して見てください。
井戸の底に光が見えてきます。
大きく鼻から息をすって、この白石の豊かな自然の香りを感じてください。
月も鼻をもたげています。三つの石は鼻の花です。
この庭のまわりには、においのする植物が植えられています。
良いかおりは人を癒してくれます。
触覚の庭には手摺のついたスロープと階段、傾いた道、悪路、踏切などがあり、実生活への感覚を取り戻す体験ができます。